コーヒーで歯が着色するのはなぜ?予防法や落とす方法を紹介
■笑った時に歯の黄ばみが気になる!そんな経験ありませんか?
飲食物や喫煙などの影響により歯が着色すると、歯が黄ばんで見えることがあります。その中でも
コーヒーは、色素が強いため着色しやすいです。本記事では、コーヒーを飲むと歯が着色する仕組み
や対処法について解説します。
■コーヒーが原因で歯が着色する仕組み
コーヒーを飲むことで歯が着色する主な原因は、コーヒーに含まれるポリフェノールです。
ポリフェノールは歯の表面を覆っている薄い保護膜(ペリクル)と結合しやすい性質があります。ペ
リクルは唾液由来のタンパク質で、エナメル質の保護や再石灰化を促す作用など、歯の健康にとって
重要な役割があります。ただ、着色の原因となる物質が吸着しやすい性質があるため、コーヒーやお
茶、ワイン、カレーなど色の濃い飲食物を摂取すると歯が着色してしまうのです。
■着色汚れを防ぐ方法
コーヒーは着色しやすいと分かっていても、朝食や仕事の休憩時間に飲む方も多いでしょう。ここで
は、着色汚れを防ぐ方法を3つご紹介します。
ストローを使って飲む
アイスコーヒーはストローを使って飲むと直接歯に触れるのを避けられるため、着色のリスクを抑え
られます。吸う際に舌の上を通り、のどへ直接送るように意識するのがポイントです。
飲んだら歯磨きや口をゆすぐ
コーヒーがお口の中に留まる時間が長くなると、着色しやすくなります。飲んだらすぐに歯磨きをす
るのがおすすめです。ただし、すぐに歯磨きができない状況もあるでしょう。そのようなときは口を
すすぐだけでも違います。
唾液を出す
お口の中が乾燥していると着色しやすくなるため、唾液を出すようにすると良いでしょう。唾液には
お口の中を潤すだけでなく、食べかすや汚れを洗浄する作用もあります。砂糖の含まれていないガム
を噛んだり、唾液腺マッサージをしたりすることで唾液が出るようになります。
■着色汚れを落とす方法
コーヒーによる着色は、日々の歯磨きだけでは落としきれない場合があります。ここでは、着色汚れ
を落とす方法を3つご紹介します。
ホワイトニング用の歯磨き粉を使用する
市販の歯磨き粉の中には「ポリリン酸ナトリウム」や「ハイドロキシアパタイト」など、着色除去に
特化した成分が含まれているものもあります。継続して使用することにより、着色の除去と予防が可
能です。
ただ、中には強力な研磨剤が配合されているものもあります。頻繁に使用すると歯のエナメル質を傷
つける可能性があるため、使用頻度や方法に注意しましょう。
歯のクリーニングを受ける
強固な着色は、歯磨きでは落とせません。また、無理に落とそうとすると歯の表面に傷がつき、着色
しやすくなることもあります。
歯科医院のクリーニングでは、専用の機械を使って歯に付着したプラークや歯石、着色を落とせます。
ただ、着色は病気ではないため保険適用外となることも少なくありません。クリーニングを受ける際
は、事前に保険適用範囲を確認しましょう。
ホワイトニングを受ける
歯そのものの色が黄ばんでいる場合は、クリーニングで白くするのは難しいです。そのようなときに
効果的なのがホワイトニングです。
ホワイトニングには歯科医院での施術とエステサロンなどで行われているセルフホワイトニングがあ
ります。どちらも着色汚れを除去することは可能ですが、セルフホワイトニングでは元の歯の色以上
に白くできません。歯の色を白くしたい場合は、歯科医院でのホワイトニングがおすすめです。
■当院の歯のクリーニング治療
ホワイトニング
ホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤を使用して歯を白くする処置です。歯を削
ることなく白くできます。
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングが
あります。オフィスホワイトニングは、1~3回の施術で歯を2~3段階白くすることが可能です。
一方、ホームホワイトニングは専用のマウスピースに薬剤を塗布し、毎日2時間ほど装着すると2週
間程度で効果が現れます。それぞれ持続期間や色戻りの度合いに違いがあるため、ご自身のライフス
タイルに合わせて適切な方法を選択することをおすすめします。
ウォーキングブリーチ
虫歯治療で神経を取り除いた歯は内部から変色することがあり、ホワイトニングで白くすることが困
難になります。このような場合、ウォーキングブリーチという方法が有効です。ウォーキングブリー
チは、歯の内部に薬剤を注入し、内側から白くしていきます。1~2週間おきに薬剤を新しいものに
交換し、数回の通院で完了することが多いです。
ホワイトスポット治療
初期虫歯やエナメル質形成不全などで発生した白い斑点(ホワイトスポット)を目立たなくする治療
法です。歯の表面をほんの少し削りプラスチックで修復する方法や、歯を削らずにプラスチックをエ
ナメル質に浸透させる方法があります。
エアフロ―
細かいパウダーと水を歯の表面に吹き付けて、プラークや着色汚れを取り除く方法です。パウダー粒
子が隅々まで行き渡り、歯にこびりついたバイオフィルムや、歯ブラシの届かない歯周ポケットの内
側までしっかりとクリーニングできます。徹底的にお口の中をクリーニングできることに加えて、歯
本来の色を取り戻せます。
■まとめ
コーヒーに含まれるポリフェノールは、ペリクルという保護膜と結合する性質があり、着色しやすく
なります。着色を予防するためにはストローを使ったり、飲んだ後すぐに歯を磨いたり口をゆすいだ
りすることが有効です。着色汚れがついた場合は、歯のクリーニングやホワイトニングなどで取り除
けます。
また今回はコーヒーの着色について説明しましたが、他にも、お茶・ワイン・カレーなど
有色飲食物も歯に着色しやすいため日頃の意識が必要です。
当院では患者様の笑顔がより美しくなるように、歯の状態やお悩みに応じて適切な治療方法をご紹介
します。
当院の歯のクリーニングが気になる方は、お気軽にご相談ください。
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